【9月10日 AFP】(11日写真追加)世界最大の粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」が10日、物理宇宙の最大の謎を解明するため、運転を開始した。科学者らが発表した。

 午前8時30分(日本時間午後4時30分)すぎ、LHCに最初の陽子ビームが入射された。今回の計画は、これまでの科学実験の中で最も複雑で、最大級に予算のかかった一大計画で、きょうの実験まで20年近い年月を費やした。

 LHCプロジェクト主任のLyn Evans氏は、「ビーム入射後、データ取得まで約5秒かかる」と述べた。その直後、ビームの入射を確認する管制画面のランプが点灯した。(c)AFP