【9月9日 AFP】(写真追加)北京パラリンピック3日目の9日、陸上・男子100メートル(T44クラス)決勝で、「ブレードランナー」のニックネームを持つ義足の陸上選手、南アフリカのオスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius、21)が優勝し、金メダルを獲得した。

 ピストリウスは序盤、遅い出だしで3位に着けていたが、その後加速し、2位の米国のジェローム・シングルトン(Jerome Singleton)に0.03秒の差をつけ、11秒17でゴールした。3位には米国のBrian Frasureが入った。

 米国のマーロン・シャーリー(Marlon Shirley)は、トラックの3分の2付近で転倒し、期待されたピストリウスとの接戦は実現しなかった。

「100メートルは実は少々不安もあったので、信じられない」というピストリウスは、トラックが濡れていてスタートで出遅れ苦心したと語った。

「最初の30メートルの後、こう思った。『失敗してしまった最初の30メートルは過ぎた。これで残りのレースに集中できる』。それからは、ペースを上げ、最後には夢を達成できた」。3冠を狙うピストリウス。この後には200メートルと400メートルが待っている。(c)AFP/John Weaver