【8月24日 AFP】スペイン・マドリード(Madrid)のバラハス(Barajas)国際空港で起きたスパンエア(Spanair)機の炎上事故で23日、重体だった女性が死亡し、同事故による死者数は154人となった。一方、遺族らは、遺体の身元確認が遅れていることに対し憤りを募らせている。

 マドリード市保健当局の発表によればこの女性は、事故で全身の72%にやけどを負い、マドリード市内のラパス(La Paz)病院で治療を受けていた。この女性は負傷者19人のうち容体が最も悪かったという。

 スペイン領カナリア諸島(Canary Islands)のラスパルマス(Las Palmas)行きのスパンエア5022便(MD82型機)は20日、2度目の離陸の試みの際に滑走路を外れ炎上した。

 マグダレナ・アルバレス(Magdalena Alvarez)開発相によると、事故の犠牲者のうち身元確認を終えたのは53人にとどまっている。残りの犠牲者については炎上による遺体の損傷が激しいため、DNA技術を用いて身元の特定を行う。(c)AFP/Daniel Silva