【8月18日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州グランドキャニオン(Grand Canyon)で17日、2日間にわたる豪雨でダムが決壊し、数百人が避難した。

 地元メディアが米国立公園局(US National Park Service)の話として報じたところによると、ダムが決壊したのは現地時間の17日午前6時(日本時間同午後10時)ごろ。州都フェニックス(Phoenix)北方約700キロにある先住民居住区スパイ(Supai)では、400人あまりがヘリコプターで避難した。村は水没はしておらず、負傷者も出ていない模様。

 このほか、洪水に見舞われた75のキャンプ地でも行楽客らが救出された。

 避難民の大多数は先住民族ハバスパイ(Havasupai)の人々で、ピーチスプリングス(Peach Springs)に設置された赤十字社(Red Cross)の避難所に避難しているという。

 スパイは道路が通じていない米国内でも最僻(へき)地に属し、村に達する手段は徒歩で険しい山道を行くか空路のみ。居住区内にあるハバス滝(Havasu Falls)は風光明媚で有名で、観光客の人気スポットとなっている。(c)AFP