【8月16日 AFP】スコットランドのエディンバラ動物園(Edinburgh Zoo)で飼育されているオウサマペンギンが15日、同地訪問中のノルウェー近衛連隊から爵位を授与された。

 オウサマペンギンの「ニルス・オラフ(Nils Olav)」は、ノルウェーの爵位を授与された最初のペンギンとなった。爵位授与に先立ち、近衛連隊の閲兵も行った。

 1970年代にノルウェー近衛連隊がエディンバラ動物園を訪れた際、Nils Egelienという名の中尉がいたが、ニルスはその時まず近衛連隊の名誉隊員となった。当時のノルウェー国王は、オラフ5世だった。

 近衛連隊は数年ごとにスコットランドで開催される軍事イベントのたびにニルスを訪ねた。そのたびにニルスの地位は上がり、やがて名誉連隊長にまで上り詰めた。人間のニルス中尉は約20年前に死去したが、彼の名前は白黒模様の小さなペンギンに引き継がれた。そして15日、ニルスはついに爵位までも授与された。

 エディンバラ動物園のDarren McGarry氏によると、ニルスはノルウェー近衛連隊が会いに来るといつも分かるという。ニルスは爵位授与式の間、ずっと行儀良くしていた。

 ノルウェー連隊の隊長は「われわれはニルス・オラフを誇りに思い、また連隊の隊員がスコットランドに常駐して両国の関係強化の一助となっていることに喜びを感じる」と語った。(c)AFP