【8月14日 AFP】チベット独立を支援する学生組織「自由チベット学生運動(Students For A Free Tibet)」(本部・米ニューヨーク)は14日、北京五輪のメーンスタジアム「国家体育場(National Stadium)」付近で抗議活動を行い拘束されたチベット支援活動家ら8人が、国外へ送還されたと発表した。また、抗議デモを取材していた英テレビ局クルーによると、クルーら2人も警官に暴行を受けたという。

 13日に、公園入口にチベット支援の横断幕を掲げ、拘束されたのは「Students For A Free Tibet」のメンバーらで、米国人7人と日本人1人。

 拘束された日本人は、英在住のペマ・ヨーコ(Pema Yoko)さん(25)で父がチベット人、母が日本人。ペマさんはドイツのフランクフルト(Frankfurt)に送還され、現在はロンドン(London)へ移動中だという。

 ペマさんは、AFPに対し電子メールで声明を発表し、「父の祖国を破壊する中国政府の非人道的な体制に対して声を上げ続けること、そしてチベットの独自性を守ることに強い責任感を感じる」と述べた。

 また、「自由チベット学生運動」広報のBrianna Cotter氏は、「送還された米国人7人は、間もなくロサンゼルス(Los Angeles)に到着する」と述べた。

 一方、13日の抗議デモを取材していた英国のテレビ局クルーが、中国の警官らに暴行を受けた。

 英国の番組制作会社ITN(Independent Television News)の中国特派員ジョン・レイ(John Ray)氏は、カメラマンのベン・イングランド(Ben England)氏とともに警官らに暴行を受け、抗議デモの撮影を妨害されたと述べた。

 レイ氏によると、レイ氏は警官に地面に組み伏せられた後、付近のレストランに無理やり連行され、そこで20分にわたって拘束された。レイ氏は、五輪期間中に北京市内を取材する許可を受けていた。(c)AFP