【8月13日 AFP】古代のタスマニアに生息していたジャイアント・カンガルーなどの超大型動物は、「気候変動」ではなく「狩猟」のせいで絶滅したとする論文が今週の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of SciencesPNAS)に発表された。

 議論の根拠とされるのは、2000年にタスマニア北西部の熱帯雨林の洞窟で発見されたジャイアント・カンガルーの頭蓋骨だ。体重120キロのジャイアント・カンガルー、サイの大きさのウォンバット、ヒョウに似た有袋類ライオンなどのタスマニアの超大型動物は、人類の登場以前に絶滅したと考えられてきた。ところが、この頭蓋骨の4万1000年前という測定年代は、人類が同地に登場後も2000年間は生息していたことを示している。
 
 シドニーのウロンゴング大学(University of Wollongong)のリチャード・ロバーツ(Richard Roberts)教授によると、絶滅されたとされる時期、タスマニアの気候は極めて安定していた。それでも絶滅したということは、原因は人間にあると主張する。

 こうした超大型動物は繁殖のスピードが遅いため、大規模な狩りではなく、例えば「クリスマスのごちそう用に、毎年赤ちゃんカンガルーを1匹ずつ捕獲していく」といった行為でも絶滅するには十分だったのではないかと教授は言う。(c)AFP