【7月16日 AFP】韓国最大財閥のサムスングループ(Samsung Group)が賄賂(わいろ)用に巨額の裏金を運用していたとされる問題で、ソウルの裁判所は16日、脱税と背任の罪に問われていた李健熙(イ・ゴンヒ、Lee Kun-Hee)前会長(66)に対し、脱税の罪で、執行猶予付きの禁固刑と1100億ウォン(約112億円)の罰金を科す有罪判決を言い渡した。背任については無罪と認定された。

 李健熙被告は、サムスングループの裏金問題を受けて4月に会長を辞任するまで、約20年同グループの会長を務めた。

 検察側は前週、李被告に対し禁固7年を求刑していた。しかし、これまでに起訴された韓国政財界の重鎮らはいずれも、韓国経済に悪影響を及ぼすとして、重い刑罰を免れていた。(c)AFP