【7月9日 AFP】北京五輪まで1か月となった8日、北京市環境保護局(Beijing Environmental Protection Bureau)は、北京(Beijing)を覆うスモッグは五輪開催上の問題とはならないとあらためて強調した。

 北京市内では、梅雨時ということもあり空もどんよりとした状態で、それが大気汚染と相まって視界が数百メートルほどしかない。にもかかわらず、同市環境保護局は五輪期間中の大気汚染については問題はないとしている。

 同局関係者は電話取材に対し「われわれは良好な大気環境を保つことに自信をもっている」とだけ答え、それ以上の質問には答えを拒否した。

 北京市当局はすでに、五輪期間中の大気環境を向上させるための措置をいくつかとっている。その一環として、高公害車30万台の北京への乗り入れが禁止されている。

 また、新京報(Beijing News)によると、セメント工場145か所、自動車修理工場506か所、クリーニング店357か所など、工場や企業などが一時的に操業中止となるという。

 だが、窓から北京の街の様子を見てみても、なにも変化していないようにみえる。北京の住民も、青空を見たのはここ3週間で数えるぐらいしかないと不満を口にする。

 一方、当局は、20日から実施されるナンバープレートの奇数・偶数によって1日おきに走行規制を行う措置に期待をかけているという。(c)AFP