【7月4日 AFP】中国・山東(Shandong)省青島(Qingdao)の北京五輪セーリングコースで藻類が大量発生している問題で、兵士や教師から地元ボランティアまであらゆる人々が参加して藻の除去作業が続けられている。

 市内西部の桟橋では週明けから、腐った野菜のような緑藻の臭いが漂うなか、シャベルやくま手で藻を取り除く市民や観光客の姿が絶えない。中には素手で藻をすくい上げる強者もいる。 

 環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)中国支部の水質汚染専門家、トム・ワン(Tom Wang)さんによると、青島など中国沿岸地域でみられる藻類の大量発生は、都市部の不完全な下水処理や農家での過剰な農薬使用が主な原因だという。

 北京から南東約550キロの青島沿岸で開催される北京五輪セーリング競技では、60か国から400人以上の選手が参加する予定だ。(c)AFP/ D'Arcy Doran