【7月3日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)会長は2日、所属するルーカス・ポドルスキー(Lukas Podolski)を1500万ユーロ(約25億円)で1部昇格の決まったケルン(1. FC Cologne)に放出することになったという報道に水を差した。

 記者会見でルンメニゲ会長は「ポドルスキーをケルンに売るようなことはない。これは間違いなく決まっていることだ」と語り、ドイツのスポーツ雑誌「スポーツ・ビルト(Sport Bild)」とウェブサイト「Sport1.de」の報道を「お笑い草」と一蹴した。2日付けのスポーツ・ビルト誌は、ポドルスキーが2003年にデビューを飾り、06サッカーW杯後にバイエルンに移籍するまでプレーしていたケルンに戻ると報じている。

 ドイツ代表として54試合に出場し28ゴールを決めているポドルスキーは、6月に行われたサッカー欧州選手権2008(Euro 2008)では全6試合に先発出場し、3得点を挙げる活躍でチームの準優勝に貢献した。

 移籍金約1000万ユーロ(約14億4000万円、当時)でバイエルンに移籍したポドルスキーにはイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)やマンチェスター・シティ(Manchester City)、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)、さらにはヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)にシュツットガルト(Stuttgart)が獲得に興味を示していたが、ポルディ(ポドルスキーの愛称)自身は再びケルンでプレーしたいという気持ちを一度も隠したことは無い。

 欧州選手権では左サイドの中盤を務めたポドルスキーは「欧州選手権で僕は何ができるか証明できたと思う」と語り、また大会期間中には「何もかも可能だ。バイエルンとの契約はあるけれど、ケルンは僕の心のクラブであるということは誰もが知っている。タイトルよりもプレーすることのほうが大事だ」と、移籍の可能性を示唆している。(c)AFP