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マジックマッシュルームに含有の「サイロシビン」、幸福感は数か月続くことも 米研究

2008年7月3日 4:35 発信地:ワシントンD.C./米国

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マジックマッシュルームに含有の「サイロシビン」、幸福感は数か月続くことも 米研究
オランダのHazerswoude-Dorpで栽培されるマジックマッシュルーム(2007年7月24日撮影)。(c)AFP/KOEN SUYK
【7月3日 AFP】マジックマッシュルームに含まれる幻覚成分「サイロシビン」による幸福感や満足感は、数か月にわたって継続する――。米メリーランド(Maryland)州のジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の研究チームが6月30日に研究結果を発表した。

 研究チームは、心身ともに健康な36人の被験者に、厳しく管理された条件下でサイロシビンを投与する実験を行った。そして投与から最大で14か月後に実験について振り返ってもらったところ、被験者の大半が実験を人生の中で最も個人的意味のある、もしくは精神的に意義深い体験の1つだったと回答したという。

 この実験は、数世紀にわたって宗教儀式やヒーリングなどに用いられてきた、マジックマッシュルームなどの幻覚作用をもつキノコ類の秘密を解明する目的で行われたもので、最初の研究結果は2006年に発表されている。

 実験を行った精神・行動科学と神経科学が専門のRoland Griffiths教授は、今回の実験結果は、幻覚剤を服用した際に体験する神秘的な体験が、ガン患者などが抱く不安感やうつの症状を軽減する効果があるとする主張に信ぴょう性を与えるものだと指摘する。さらに、サイロシビンが薬物依存症患者の治療にも用いることができる可能性もあると語る。

 同教授によると、実験の際、被験者の一部がサイロシビン投与直後、恐怖や不安といった感情を示していたが、こうした感情は一時的なものだったという。一方で、精神疾患の患者などへは投与しないように強く警告するとともに、厳しく管理された条件下での投与を強調した。

 サイロシビンは、神経伝達物質のセロトニンと同じ脳受容体の一部に影響を与える植物性アルカロイドの一種。(c)AFP
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