【6月26日 AFP】ニューヨーク(New York)の有名な大道芸人「ネイキッド・カウボーイ(Naked Cowboy)」が、M&M'Sチョコレートで知られる菓子大手マース(Mars)を商標権侵害で訴えた事件で、裁判が開かれることになった。

「ネイキッド・カウボーイ」ことロバート・バーク(Robert Burck)さん(37)は、白いブーツにステットソン帽、下着一枚でギターを弾くパフォーマンスが話題を呼び、タイムズスクエア(Times Square)の名物となっている。

 バークさんはマース社が、自分と同様の格好をさせたキャラクターを勝手に使ったとして商標権侵害で訴訟を起こし、数百万ドルの賠償金を求めていた。

 バークさんの主張によると、青いM&Mのアニメキャラクターが「ネイキッド・カウボーイ」にそっくりな格好をしているという。

 連邦地方裁判所のデニー・チン(Denny Chin)判事は、「商標権の侵害にあたる対象は人間の名前や写真であり、人間が演じる役柄や作られたキャラクターではない」としながらも、「被告の広告を見た人は、原告が被告の製品M&M'Sを支持しているという間違った認識を抱くはずだ」というバークさんの主張は当然のものとみなし、裁判を開くことを認めた。

 毎日のエクササイズで鍛え上げた肉体美で知られるバークさんは、「糖尿病や子どもの肥満が流行しているが、私はその対極の存在だ」として、M&M'sの菓子を支持したことは一度もないと話している。(c)AFP