【6月23日 AFP】ジンバブエ警察は23日、大統領選決選投票への党首出馬取りやめを前日発表した野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)の本部を家宅捜査し、政治的暴力から避難して身を寄せていた被害者らを含む党関係者約60人の身柄を拘束した。

 MDCのNelson Chamisa報道担当官は声明で「午後1時ごろ(日本時間午後8時ごろ)、機動隊がハーベスト・ハウス(党本部)を急襲し、女性や子ども、政治的暴力の被害者たちを中心とする60人以上が拘束された」と発表した。

 前日にはモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)MDC議長が、暴力的状況の中で公正な選挙は見込めないとして、今月27日に実施される大統領選の決選投票への出馬を取りやめると発表したばかりだった。

 首都ハラレ(Harare)にあるMDC党本部では、暴動鎮圧用の装備で身を固めた警察官10人以上が強制捜査を行った。

 当初の発表でChamisa報道担当官は、家宅捜査を受けた理由を党本部はつかめておらず、また本部から拘束された人の数についても不明だとし、「彼らの見え透いた選挙には参加しないという決断をわれわれはした後で、今回の行為は絶望的で落胆させられるものだ」と述べた。

 野党MDCは、決選投票を控える中で、襲撃や暴力によって80人以上の同党支持者が殺害され、数千人が負傷したと主張している。こうした暴力の被害者の一部は、安全を求めて党本部に避難していたとみられる。(c)AFP