【6月17日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は17日、同国の新防衛戦略をまとめた新たな安全保障ドクトリンを明らかにした。

 35人の専門家がまとめた国防白書の発表を受け、パリで政府高官ら3000人を前に演説した大統領は、最大かつ緊急の脅威はテロ攻撃だとし、「脅威はそこにある。それは現実のもので、あすには核や化学・生物兵器といった新しい、より深刻な形態をとりうる」と述べた。

 今回の国防白書では、仏軍の編成が14年ぶりに見直された。サルコジ大統領は、大規模な仏軍再編計画を発表し、兵力を削減する一方で、テクノロジー関連の投資を増やし情報部門の強化を目指すとした。また北大西洋条約機構(NATO)の指揮をフランスが再度担うための道筋を示した。(c)AFP