【6月6日 AFP】米国産牛肉の輸入再開をめぐって政府批判が高まっている韓国の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領は6日、政権が直面している危機的状況を脱するためにも改革を推進していくと強調した。

 李大統領は演説の中で、経済の減速やインフレ、原油・原材料価格の高騰などの問題へは国全体で取り組まなければならないと指摘し、「国民とともに絶え間ない変革を推進することで、韓国が直面している危機を乗り越える」と述べた。

 大統領府によると、李大統領は今週末、宗教、政治、学界などの指導者と会談し「現在の政治危機の打開に向けた」意見交換を行うという。

 韓国では5日、国会が開幕したが、議席の過半数を占める野党議員らが無期限のボイコットを行っており、事実上審議が不可能となっている。

 ソウル(Seoul)では5日夜も市民2万人以上が集まり、米国産牛肉の輸入再開に抗議するキャンドル集会を行った。(c)AFP