【6月1日 AFP】南アフリカの移民襲撃で、警察当局は5月31日、29日朝までの死者は62人、負傷者は670人となったと発表した。

 一方で新たな暴動は報告されていないとし、事態は沈静化したとの見方を示した。

 警察の広報官によると商業都市ヨハネスブルク(Johannesburg)と首都プレトリア(Pretoria)のあるハウテン(Gauteng)州では52人が死亡した。拘束された人の数は1433人に上り、大部分は31日現在も拘束されている。

 政府は29日、事件について特別法廷を設置する方針を示した。この一連の暴動で避難した人の数について、政府は3万人、非政府団体は10万人としている。

 移民は帰国するか当局が設置した避難所で生活している。近隣諸国は自国民を避難させた。

 ナイジェリアの主要都市ラゴス(Lagos)にある南アフリカ大使館では30日、南アフリカの暴動に抗議する平和的デモが行われた。(c)AFP