【5月29日 AFP】米軍は29日、イラクに2007年2月に増派した5部隊のうち4番目の部隊にあたる4000人を、6月末までに完全撤退させると発表した。

 現在イラクに駐留する米軍兵士は15万2500人。米政府は前年2月に増派した3万人の撤退を7月までに完了させたい意向だ。さらに駐留軍全体の規模の見直しを行うために45日間の評価期間を設けたいとしている。

 米軍は5月初旬、イラクにおける攻撃や襲撃事件、宗派間抗争などの発生は4年来で最低となり、国内で激しい議論となった前年の増派以前に比べ70%減少したと報告した。

 イラク、アフガニスタンでの戦闘による死傷者数をまとめた独立系ウェブサイト「www.icasualties.org」によると、5月に入ってからの米軍の死者は19人で、2003年3月のイラク侵攻以降、最低だった。駐イラク米軍のこれまでの合計死者数は4084人。(c)AFP/Amal Jayasinghe