【5月23日 AFP】オーストラリア・ビクトリア(Victoria)州の民事・行政裁判所は21日、ビキニ姿の従業員による洗車が売りの洗車ショップに営業停止を命じた。地元の自治体が明らかにした。

 メルボルン市郊外ベントレーイースト(Bentleigh East)の洗車ショップ「キトゥンズ・カー・ウオッシュ(Kittens Car Wash)」では、ビキニ姿の若い女性スタッフが手洗いで洗車を行っている。これが付近を走行中のドライバーのわき見運転を誘発し交通事故を引き起こす危険があるとして、地元当局が同ショップを訴えていた。

 これについてビクトリア州民事・行政裁判所は、キトゥンズ・カー・ウオッシュはストリップ劇場「キトゥンズ・ストリップクラブ(Kittens Strip Club)」の宣伝活動としてビキニスタイルの洗車許可を得ており、洗車ショップとしての営業を継続するならば、別途、営業許可が必要だとの判断を示した。

 その上で、キトゥンズ・カー・ウオッシュに対し、洗車担当の従業員を現在の8人から2人に削減し、看板広告を撤去。さらに、洗車作業がドライバーの視線に触れないよう8月13日までに沿道にフェンスを設置するよう命じた。

 判決を受けたキトゥンズ・カー・ウオッシュの経営者、アンジェロ・ディモザントス(Angelo Dimozantos)氏は、自分は地元自治体の倫理改革運動の犠牲者だと主張し、あくまでも営業を続ける構えだ。「従業員に規制が科された洗車ショップなど、メルボルン市内でほかにないだろう?」(c)AFP