【4月7日 AFP】米テキサス(Texas)州エルドラド(Eldorado)の農場で、児童虐待容疑で捜査対象となっている「末日聖徒イエス・キリスト教会原理派(Fundamentalist Church of Jesus Christ of Latter Day SaintsFLDS)」の信徒らが施設内に立てこもっていた事件で、州警察当局は6日夜、教団施設から、女性や子ども219人を保護した。米地方紙ソルトレーク・トリビューン(Salt Lake Tribune)などが報じた。

 教団関係者が施設内の捜査を拒んだことから、数時間のにらみ合いの後、警察の特殊部隊が踏み込んだ。教団側からの抵抗はなかったという。報道によると、捜索の範囲はまだ教団施設の半分程度にとどまっている。

 保護されたのは女性60人、子ども159人で、静かな環境で事情聴取を受けるほか、ソーシャルワーカーらが虐待の可能性について調査を行う予定。

 FLDSはモルモン教の分派で、2003年にこの農場を購入した。以来、この農場は当局の監視下にあったという。教祖のウォレン・ジェフス(Warren Jeffs)服役囚は重婚などで有罪判決を受けている。(c)AFP