【4月4日 AFP】4日発行の仏フリーマガジン「Sport」によると、北京五輪に出場予定の仏代表選手126人の半数近くが、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領の開会式ボイコットを支持していることが明らかになった。調査対象には五輪の金メダリスト8人や世界記録保持者ら17人が含まれる。

 サルコジ大統領は先日、五輪開会式をボイコットする可能性があると表明し中国をけん制したが、代表選手のうち有力選手を含む43%がこれを支持すると回答した。反対は31.5%で、わからないと答えたのは25.5%だった。

 また、49%が自身も開会式をボイコットする可能性があると答えた。北京五輪そのもののボイコットには、96%が反対した。

 86%の選手が、チベット(Tibet)への支持と人権問題への懸念を公式に表明することに前向きで、47%が五輪開催中に人権問題に関して公の場で意見を述べると回答した。

 期間中に何らかの抗議行動に参加したいとの回答も多かった。抗議のバッジなどを付けることを検討しているのは73%、手錠で五輪マークを表現したTシャツを着たいと答えたのは40%、チベットの旗を描いたTシャツなどを着用する可能性があると回答したのは30%だった。

 北京五輪の開会式をめぐっては、パリ(Paris)に拠点を置く国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団(Reporters Without BordersRWB)」が3日、中国の人権活動家、胡佳(Hu Jia)氏に国家政権転覆扇動罪で懲役3年6月の判決が出たことに抗議してボイコットを求める声明を発表している。(c)AFP