【4月2日 AFP】ソウル地区刑事裁判所は31日、学歴詐称の罪に問われている東国大学(Dongkuk University)の申貞娥(Shin Jeong-Ah)元助教授(35)に対し、禁固18月の判決を言い渡した。

 起訴状によると、被告はエール大学(Yale University)で博士号を取得したなどと学歴を詐称し、東国大学の美術教員の職を得たほか、国内の現代美術展の共同監督にもなった。事件発覚後、被告はこれらの職を辞している。

 申被告を助教授に推すなど職権乱用容疑で同じく前年10月に逮捕された卞良均(Byeon Yang-Kyoon)前青瓦台(大統領府)政策室長(58)は、職権乱用罪で執行猶予1年、社会奉仕160時間の判決を受けている。卞被告は、申被告との親密な関係を否定。「芸術家同士の関係だ」と主張していた。

 この事件をきっかけに、学歴詐称を告白する、または暴露される教師や有名人が続々出現。検察当局は国内数千人の教授、医師、公務員などの学歴に詐称がないかを捜査し、これまでに卒業資格の詐称や文書偽造などの疑いで215人を摘発した。(c)AFP