【3月15日 AFP】中国のチベット統治に抗議するデモが暴動に発展した問題で、中国甘粛(Gansu)省で15日、チベット仏教の僧侶らによる抗議デモが新たに行われた。これに対し中国治安当局は、催涙ガスを用いてデモを中止させようとしていたという。チベット支援団体が明らかにした。

 ワシントンD.C.(Washington, DC)を拠点とするチベット支援団体「チベットのための国際キャンペーン(International Campaign for TibetICT)」と、ロンドン(London)に本部を置く人権団体「フリー・チベット・キャンペーン(Free Tibet Campaign)」によると、これまでで大規模となった抗議行動が、同地のチベット仏教の僧院ラブラン寺(Labrang Monastery)を中心に行われているという。

 フリー・チベット・キャンペーンの広報担当者によると、デモ参加者が複数の政府関連の事務所を破壊。同団体によると少なくとも1000人が抗議行動に加わったという。一方、ICTは抗議行動に参加したのは最大で5000人とした。

 フリー・チベット・キャンペーンは、同州の博拉(Bora)郷と碌曲(Luchu)県でも抗議行動が行われ、博拉郷では車数台が焼かれたという。また14日に夏河で行われた僧侶主導の抗議行動には、約4000人以上のチベット民族が参加したと発表した。(c)AFP