【3月13日 AFP】インターネット上で警察を攻撃する発言をしたとして、ロシアのコミ(Komi)共和国で12日、男が起訴された。有罪が確定した場合、最高2年の禁固刑を課される可能性がある。地元検察官が明らかにした。

 ウェブサイト上で公開された当局資料によると、男は地元で音楽活動を行っているSavva Terentyev被告。2007年、ブログ上に「自分は警察が嫌いだ、警察官を焼き殺そう」などと呼びかけるコメントを残したとされ、新憲法で禁じられているネット上のヘイトスピーチ(差別や偏見に基づき暴力を扇動するような発言)に該当するとして起訴された。

 一方、同被告は無実を主張。保釈中の12日、ラジオ局モスクワのこだま(Echo of Moscow)に出演し「世界一公平な裁判が期待できるとは思えない」と述べて、いかなる判決にも上訴する考えを明らかにしている。

 ヘイトスピーチで実際に起訴されたのは今回が初めて。事件はネット上で話題になり、同被告のブログ「terentyev.livejournal.com」には同被告を支持するコメントが数多く寄せられている。(c)AFP