【3月10日 AFP】米軍人の多くがアフガニスタンとイラクの戦闘で米軍兵士らは「危険なまでに過度の負担を強いられている」と考えていることが、米独立系シンクタンク「Center for a New American SecurityCNAS)」と『フォーリンポリシー(Foreign Policy)』誌が行った共同調査で分かった。

 同調査は、少佐以上の現役・退役米軍人3437人を対象に行ったもので、回答者の約60%が「米軍は5年前より弱体化している」と答え、「強化されている」との回答は25%、「変化はない」は15%だった。

 イラク戦争は米軍に修復不能な傷を与えたかとの問いに対しては、42%が「与えた」と答えたのに対し、56%が「与えていない」と答えた。一方、米軍はイラクで「危険なまでに過度の負担を強いられている」と見る回答者は88%に達した。

 また、米国がイランに武力行使するとの見方が広がっていることについて、現時点で米軍が新たな戦闘で成功するとの見通しは「あまり妥当でない」と「全く妥当でない」との回答が80%に上った。

 アフガニスタンとイラクにおける戦闘では、これまで4000人以上が死亡、約2万5千人が負傷しており、回答者はこれらの大きな犠牲が米軍に及ぼした影響は非常に大きいと答えている。

 調査結果はフォーリンポリシー誌の3-4月号に掲載される。(c)AFP