【3月8日 AFP】中国国営・新華社(Xinhua)通信は7日、絶滅の危機にあるパンダのゲノム(全遺伝情報)解読に向け、中国をはじめとする世界各国の研究者が協力することになったと伝えた。ゲノムを解読することで、パンダの病気予防や、低い繁殖率の解明に役立てるとしている。

 パンダのゲノムサイズは、ほぼヒトと同じ。研究は広東(Guangdong)省深セン(Shenzhen)で進め、今後半年間でのゲノム解読を目指す。

 パンダの繁殖に成功している米カリフォルニア州サンディエゴ動物園(San Diego Zoo)のCentre for Conservation and Research for Endangered Speciesのオリバー・ライダー(Oliver Ryder)博士は、「絶滅の危機にある動物1種について、各国の研究者が情報を持ち寄って保護のために活動するのは、初めての試みだ。パンダは自然保護の世界的な象徴でもあるので、このような研究を行う価値はある」と述べた。

 中国科学院(Chinese Academy of Sciences)の張亜平(Zhang Yaping)院士は、「ゲノム解読プロジェクトにより、パンダがどのように進化して特徴的な食習慣や生態を獲得してきたのか遺伝子レベルで理解する道が開けるだろう」と話している。

 絶滅の危機に瀕するパンダは昨年11月の時点で、中国で239頭が飼育下にあり、野生の生息数は約1590頭と見られている。(c)AFP