【3月6日 AFP】米経済誌「フォーブス(Forbes)」が5日発表した世界の長者番付で、アジアの億万長者の数は前年比30%以上の大幅増となった。インドと中国の大物実業家が今年も上位にランクインした。

 億万長者の数は世界全体では前年の946人から1125人に増え、資産総額は2007年の3兆5000万ドルから4兆4000万ドルに膨らんだ。

 アジアの億万長者は、前年の160人から211人に増加。中でもインド(前年36人から53人)と中国(同20人から42人)が躍進した。中国は、香港(26人)と合わせるとインドを抜いてアジアの首位に立つ。

 インドは、469人の米国(前年は415人)、87人のロシアに次いで世界第3位。番付トップテンに世界最大の鉄鋼メーカー、アルセロール・ミッタル(Arcelor Mittal)の創業者ラクシュミ・ミッタル(Lakshmi Mittal)、「アンバニ兄弟」として知られる石油精製・化学最大手リライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries)のムケシュ・アムバニ(Mukesh Ambani)会長と弟のアニル・アムバニ(Anil Ambani)氏、不動産王K.P.シン(KP Singh)氏の4人がランクインした。

 前年の番付で20年間守ってきたアジア首位から転落した日本は、前年と同じ24人だった。(c)AFP/James Hossack