【3月5日 AFP】米大統領選挙の共和党の指名候補争いは4日、ジョン・マケイン（John McCain）上院議員（71）が同日予備選が実施された全4州で勝利し、11月の本戦に向けた指名獲得が決定した。米CNNなどが報じた。

　これによると、テキサス（Texas）、オハイオ（Ohio）、バーモント（Vermont）、ロードアイランド（Rhode Island）州での勝利により、マケイン氏が獲得した代議員数は1191人に達し、共和党全国大会で党指名候補に選ばれる条件を満たした。

　これに伴い、マケイン氏と指名を争っていたマイク・ハッカビー（Mike Huckabee）元アーカンソー（Arkansas）州知事は選挙戦からの撤退を表明し、マケイン氏に祝辞をおくった。
　
　一時、資金不足から選挙戦の縮小を迫られたマケイン氏だが、奇跡の復活を遂げ、共和党の大統領候補としてジョージ・W・ブッシュ（George W. Bush）大統領の後任を目指すこととなる。

　マケイン氏の指名決定により、当初はルドルフ・ジュリアーニ（Rudolph Giuliani）前ニューヨーク（New York）市長やミット・ロムニー（Mitt Romney）前マサチューセッツ（Massachusetts）州知事など多数が立候補し混戦模様だった共和党の指名候補争いも幕引きとなった。(c)AFP