【2月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するクロアチア代表FWエドゥアルド・ダ・シルバ(Eduardo Da Silva)が、現地23日に行われたプレミアリーグ・第27節のバーミンガム・シティ(Birmingham City)戦で左足に重傷を負った。

 前半3分にバーミンガムのマーティン・テイラー(Martin Taylor)からスライディングタックルを受けたエドゥアルドは、ピッチに倒れ苦しみ悶えた。エドゥアルドの足首は曲がるはずのない方向に曲がっており、その光景に駆け寄ったチームメイトのセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)は顔を背け、アレクサンデル・フレブ(Alexander Hleb)とエマヌエル・アデバヨール(Emmanuel Adebayor)は、メディカルスタッフに向かって急ぐように叫んだ。

 救命士によりモルヒネが投与されるなど8分近くにわたりピッチ上で処置を施されたエドゥアルドは、酸素マスクを装着した状態で担架により運ばれ、そのまま病院へ搬送された。両足によるタックルではなく、悪意のあるタックルにも見えなかったが、テイラーはレッドカードを受け退場処分となった。

 テイラーのタックルに激怒したアーセナルのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は試合後に、「ひどいタックルだった。テイラーは二度とフットボールをするべきではない。これまでに何度か悪質なタックルを目撃してきたが、骨折をさせたことで必ずしもペナルティを受けるわけではない。たった一度のファウルで選手を潰すことができるが、フットボールの試合でその様なことを認めるわけにはいない。アーセナルの攻撃を止めるためには選手たちを蹴ればいい、とする考えはずっと前からあった。こうなることは分かっていた」と語り、テイラーのフットボールからの追放を呼びかけた。

 07-08シーズンの残りを欠場することが確定したエドゥアルドだが、復帰に向け困難に直面する可能性は高い。

 ベンゲル監督は「エドゥアルドの今シーズンは終わった。今シーズンだけの話に留まらない可能性もある。怪我はとても深刻だ。エドゥアルドは素晴らしい人物だ。彼の苦しんでいる姿や変形した脚を目撃し、選手たちは大きなショックを受けている」と語っている。(c)AFP