【2月22日 AFP】米軍報道官は22日、トルコ軍の地上部隊が国境を越えてイラク北部に進入し、クルド人独立国家を目指す武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)」の限定的な掃討作戦を開始したことを確認したと発表した。

 駐イラク米軍のグレゴリー・スミス(Gregory Smith)報道官はAFPに宛てた文書の中で、掃討作戦に際し一般市民やクルド人自治区のインフラ設備に被害が及ばないよう、最大限の注意を払うとの保証をトルコ政府から得ていると述べ、米国は「PKKのテロ活動から自国を守るトルコの権利を支持する」と語った。

 さらにトルコ政府に対しPKK問題の解決に向けて、外交努力やイラク政府との調整などを含めたあらゆる手段を考慮するよう米国が助言したと述べた。

 米報道官発表に先立ち、トルコ軍もイラク北部のクルド人自治区でPKK掃討作戦を開始したと発表している。

 トルコのテレビ局は掃討作戦には地上部隊1万人が投入されたと報じているが、実際にイラク領内に入った兵力は明らかではない。ホシヤル・ジバリ(Hoshyar Zebari)外相は、作戦は小規模なものだとしている。(c)AFP