【2月16日 AFP】次世代DVDの規格争いで、「HD DVD」陣営の東芝が、同事業から撤退する方針であることが明らかになった。NHKが16日、ソニー(Sony)陣営の「ブルーレイ(Blu-ray)」との競争で劣勢であることから、東芝(Toshiba)が事業撤退の最終調整に入ったと伝えた。

 次世代DVDの規格争いでは、米小売大手ウォルマート・ ストアーズ(WalMart Stores)が15日、ブルーレイディスク(BD)規格の製品のみを扱い、HD DVD規格製品の販売を数か月以内に中止すると発表している。

 NHKによると、東芝はHD DVD規格製品の生産を中止し、店頭から機器類を撤去、将来の製品開発に着手する。

 事業撤退が決定すれば、損失額は数百億円に上る見通し。東芝は日本時間16日現在、HD DVDからの事業撤退について、何も発表していない。(c)AFP