【2月15日 AFP】女子テニス、元世界ランキング1位で4大大会通算9勝を誇る米国のモニカ・セレシュ(Monica Seles)が現地14日、現役生活からの引退を宣言した。

 旧ユーゴスラビア出身で1994年に米国に帰化したセレシュは、「私にとってテニスは人生の一部だったわ。しばらくの間、トーナメントに戻ることも考えたけどそれを追い求めないことに決めたの」と引退の理由を明かした。

 セレシュは、1991年の3月に当時の史上最年少記録である17歳3か月で世界ランキング1位に輝くとその座を約2年間保ち続けた。しかし順調にキャリアを積んでいたセレシュに、試合中に背中を刺されるという悲劇が起きる。前代未聞の事件の被害者となったセレシュはその後2年間、テニスをすることが出来なくなってしまった。

 怪我から復帰した翌年の1996年には全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)で復帰後初の4大大会優勝を果たすが、足を怪我した2003年以降WTAツアーに出場出来ないでいた。(c)AFP