【2月8日 AFP】サッカー、2008アフリカ・ネイションズカップ(the African Nations Cup 2008)・ガーナ大会・準決勝、ガーナvカメルーン。試合はカメルーンが1-0でガーナを降し、大会記録となる通算5度目の優勝へ向け前進した。

 1984年大会の初優勝後、1988年、2000年、2002年と4度の優勝を誇るカメルーンは、後半26分にアラン・エンコング(Alain Nkong)の均衡を破るゴールで緊張感漂う試合を制し、決勝進出を決めた。決勝の相手は、この試合後に行われる前回王者のエジプトとコートジボワールの勝者となる。

 しかし、試合終了間際の後半42分にカメルーンのGKイドリス・カメニ(Idriss Kameni)の治療のためピッチに入っていた医療スタッフを押し倒したアンドレ・ビケイ(Andre Bikey)がレッドカードで退場処分となった。このため、決勝戦でビケイは出場停止となる。

 70歳という高齢での初タイトルを目指すカメルーンのオットー・フィスター(Otto Pfister)監督は、「決勝に進んだことは私にとってでは無く、カメルーンの大統領や国民にとって重要なことだ。私のキャリアのハイライトにはなるだろうが、ガーナのユースチームを率いて世界大会やアフリカのクラブ選手権でも優勝しているし、アフリカ・ネイションズカップでガーナを優勝に導いたこともある」と歯に衣着せずに発言をし、ガーナの組織についても「レアル・マドリード(Real Madrid)やアーセナル(Arsenal)、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)ではなく、アフリカにいるのだから様々な問題がある。それが精神的にグループを強くするのだ」と厳しい批判を繰り広げている。

 決勝点を挙げたエンコングは「最後には精神的な強さで勝ち上がれた。初戦の後はかなりの批判を浴びたんだ。それから全部の試合が最後の試合という気持ちだった」と話し、1月23日に行われたグループリーグC初戦のエジプト戦で2-4の敗戦を喫したことで不屈のライオン(Indomitable Lions、カメルーンの愛称)が触発されたことを明かした。(c)AFP/Nick Reeves