【2月3日 AFP】1日に発表された米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)のインターネット検索大手ヤフー(Yahoo)への総額446億ドル(約4兆7500億円)の買収提案は、これまでインターネット界の支配権を争う一連の大規模買収の1つに過ぎない。

-2005年、IT関連企業の株価上昇に伴い、豪米「メディア王」ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏が、若年層に人気の高いソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手マイスペース(MySpace)を5億8000万ドル(約620億円)で買収。1年後、ネット検索大手グーグル(Google)がそれをはるかに上回る9億ドル(約960億円)でマイスペースのサイト内の検索と広告権を取得した。

-2005年、ヤフーが10億ドル(約1100億円)を出資し中国の電子取引大手・阿里巴巴(アリババ・ドットコム、Alibaba.com)の全株式の40%を取得。米ネットオークション大手イーベイ(eBay)がルクセンブルクのIP電話サービスSkypeテクノロジーズを25億ドル(約2700億円)で買収。

-2006年、グーグルが動画共有サイトユーチューブ(YouTube)を16億5000万ドル(約1800億円)相当の株式交換で買収。同時に両社は主要音楽制作会社数社とのライセンス契約を発表した。

-2007年、米SNS大手フェースブック(Facebook)が急成長。10月にマイクロソフトがフェースブック株2億4000万ドル(約260億円)相当分を取得。フェースブックの時価総額が150億ドル(約1兆6000億円)に跳ね上がった。

-2008年2月、グーグルの一人勝ちを阻止する方策としてマイクロソフトがヤフーに買収提案。(c)AFP