【1月27日 AFP】ロシアの中央選挙管理委員会は27日、政権批判で知られる野党指導者、ミハイル・カシヤノフ(Mikhail Kasyanov)元首相に対し、3月2日に行われる大統領選の立候補者から除外した。

 中央選挙管理委員会は、同氏が集めた立候補登録のために必要な署名200万人分のうち数万人分が偽造されていたと発表した。同国の選挙規制によれば、200万人分の署名のうち無効なものは最大5%まで認められるが、カシヤノフ氏の署名のうち13.36%が無効または不正だとしている。
 
 カシヤノフ氏は2000年から2004年まで、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)現大統領の下で首相を務めたが、その後は元チェス王者で政権を強烈に批判するガルリ・カスパロフ(Garry Kasparov)氏率いる野党連合に合流した。

 カシヤノフ氏が立候補を禁じられたことにより、プーチン大統領の後継を決める3月2日の次期大統領選では4人が立候補し、プーチン氏側近のドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)第1副首相の圧勝がほぼ確実となった。(c)AFP/Karim Talbi