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世界初、肝臓移植後に血液型変わる

2008年1月25日 0:55 発信地:シドニー/オーストラリア

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世界初、肝臓移植後に血液型変わる
パレスチナ自治地区ガザ市(Gaza City)のShifa病院で献血する人(2004年2月11日撮影、資料写真)。(c)AFP/Mohammed ABED
【1月25日 AFP】約5年前に肝臓移植を行ったたオーストラリアの少女の血液型が、手術後、自然に違う血液型になっていたと担当医らが24日、明らかにした。こうした例は世界でこれまでにないという。

 シドニー(Sydney)の小児科病院で移植手術を受けた少女は、Demi-Lee Brennanちゃん(当時9)。医師団によると、少女は深刻な肝臓障害に陥っていたため、肝臓移植手術を受けた。

 手術の9か月後、少女の血液型が変わっており、免疫系統も肝臓提供者のものに切り替わっているのを医師団が発見した。少女の骨髄には新しい肝臓から、提供者の幹細胞が転移していたという。

 担当医だったウエストミード小児病院(Children's Hospital at Westmead)の肝臓専門医、Michael Stormon医師によると、少女は15歳になった現在も元気に過ごしているという。

 同医師は、これまでに世界各地でこの事例に関する発表を行ってきたが、同様の例は聞いたことがないとして、「これは極めて異例な事柄だ。実際、こうしたことが起こった例は他に知らない。実質的には骨髄移植をしたことに値する」と語る。  

 少女の事例に関する論文は24日、米医学誌「ニューイングランドジャーナルオブメディシン(New England Journal of Medicine)」に掲載される。
 
 少女の母親は我が子の回復について「奇跡的」だと喜んでいる。少女本人も会見で、医師らが自分の命を取り返してくれたと述べ、「感謝してもしきれない。人生で2度目のチャンスのよう」と語った。
 
 臓器移植の際には通常、移植を受ける患者の免疫系統が拒否反応を起こすことが大きなハードルとなっているが、少女の担当医らは他の移植手術の際にもこの事例を応用できないか関心を持っている。

 Stormon医師は、移植後の感染などの「いくつもの偶然の重なり」で、提供者の肝臓から来た肝細胞が、血液細胞を作り出す骨髄で増殖する機会が与えられたのだろうとして、少女に起こったことは幸運だったとし、課題は「同様の結果が他の移植患者の際にも繰り返し得られるかだ」と語った。(c)AFP
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