【1月23日 AFP】イスラエルによる封鎖が続くパレスチナ自治区のガザ地区(Gaza Strip)で23日、武装勢力がエジプトとの境界沿いに建設された壁の少なくとも5か所を爆破し、パレスチナ人数百人がエジプト領に脱出した。目撃者によると、エジプト治安部隊はまだ対応していない。

 現地では前日22日、南部ラファ(Rafah)のエジプトとの境界にある検問所で、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)主導のデモ隊が強行突破を図り、エジプト治安部隊との間で銃撃戦が発生。緊張した膠着状態が続く中で今回の脱出劇が起きた。デモ隊は、数か月におよぶイスラエルのガザ地区封鎖に抗議していた。

 イスラエルは17日に封鎖措置を強化。物資の欠乏に苦しむガザ地区は一層の困難に陥った。22日になってようやく限定解除され、一定量の燃料搬入が許可されたばかりだった。(c)AFP