【1月19日 AFP】元チェス世界チャンピオンのボビー・フィッシャー(Bobby Fischer)氏が17日、アイスランドの自宅で死去した。64歳。支援者らが18日、明らかにした。

 同氏の支援団体のEinar Einarsson氏は、死因が腎不全だったことを明らかにし、「彼は西洋医学を信じておらず、病院に行くような人ではなかった」と語った。

 米国生まれのフィッシャー氏は1972年、アイスランドの首都レイキャビク(Reykjavik)で行われた世界選手権で当時のチャンピオンのボリス・スパスキー(Boris Spassky)氏を破った。スパスキー氏はソ連出身だったために試合は米ソ冷戦の代理戦争の様相を呈し、世界的な話題を集めた。

 フィッシャー氏はその後、1992年に国際的な制裁下にあったユーゴスラビアで試合を行い米国から手配され、2005年に米国への強制送還を避けるためにアイスランドの市民権を取得していた。(c)AFP