【1月19日 AFP】キリスト教プロテスタント・バプテスト派の牧師でもある、共和党の米大統領候補マイク・ハッカビー(Mike Huckabee)氏が17日、インタビューで自身が目指している憲法修正についての質問に答える際、同性愛者同士の結婚を動物との結婚と同列に語り、妊娠中絶を奴隷制にたとえる発言を行った。

 ハッカビー氏は、宗教および精神世界に関する世界最大のコミュニティサイトBeliefnetのインタビューで、結婚は「人類の歴史上、男性と女性が一生をかけて築いていく関係」が正しいもので、結婚の定義を変更し、男性同士や女性同士、人間と動物との結婚を肯定するようなことは過激すぎると語った。

 また、妊娠中絶を禁じる権限を個々の州に任せていることに関しても批判した。ハッカビー氏は米南北戦争時の奴隷制度を例に挙げ、「(当時)マサチューセッツ(Massachusetts)州では禁止されていたのに、ジョージア(Georgia)州で許可されていたのは明らかにおかしなことだ。今になれば、誰でも奴隷制度自体が間違っていたことだとわかっている。妊娠中絶もそれと同じだ」と述べた。

 ハッカビー氏は、「聖書(Bible)に修正の必要はないが、憲法にはある」と語り、米大統領に就任した場合は憲法を修正し、妊娠中絶を禁止するとともに生命は妊娠した時点で始まることを規定する意向を示している。(c)AFP