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米大統領が海軍ソナー使用許可、「安全保障はクジラ保護に優先」

2008年1月18日 18:04 発信地:ワシントンD.C./米国

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米大統領が海軍ソナー使用許可、「安全保障はクジラ保護に優先」
2008年1月17日、米ワシントンD.C.(Washington D.S.)ホワイトハウス(White House)の大統領執務室で、ヘンリー・ポールソン(Henry Paulson)財務長官(右)と話すジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領。(c)AFP/THE WHITE HOUSE/Joyce N Boghosian
【1月18日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は16日、国家安全保障は海洋動物の保護に優先するとして、ロサンゼルス(Los Angeles)連邦地裁がカリフォルニア(California)州沖で軍事演習を行う米海軍に対し音波探知機の使用を禁じた判決を適用しない方針を明らかにした。

 動物保護団体などはかねてから、米海軍が使用する音波探知機が発信する中域帯周波数がクジラやイルカなどの海洋ほ乳類に致命的となりかねない害を与えていると主張。ロサンゼルス連邦地裁も今月3日、カリフォルニア州沖で演習を行う米海軍に対し、海岸線から12カイリ(22キロメートル)以内では音波探知機の使用を中止し、それ以外の海域でも2キロ以内にクジラやイルカが接近した場合には探知機の電源を切るよう求める判決を下した。

 しかし、ブッシュ大統領は国家安全保障に関わる海軍演習は「極めて重要度の高いもの」であり、「米国防衛活動に音波探知機の使用は不可欠」として海軍の音波探知機の使用を認める判断を示した。

 これに対し、動物愛護団体からは早くも反発の声があがっている。

 カリフォルニア沿岸委員会(California Coastal Commission)のサラ・ワン(Sara Wan)コミッショナーは、ブッシュ大統領の判断を「断じて正当化できないものだ」と憤る。

「われわれ(沿岸委員会)や連邦地裁は、クジラたちの保護と軍事演習の両立は可能だと主張してきた。(ブッシュ大統領の判断は)カリフォルニアの海を愛する同州市民に対する侮辱だ」(ワン氏)

 また、天然資源保護協議会(Natural Resources Defense CouncilNRDC)のジョエル・レイノルズ(Joel Reynolds)会長も、ブッシュ大統領の判断は「法の支配に対する攻撃だ」として提訴する考えを明らかにした。(c)AFP
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