【1月1日 AFP】コロンビアの左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of ColombiaFARC)」が約束していた人質3人の解放について、FARCは12月31日、現段階での解放は不可能だとの見解を示した。解放の仲介役を務めるベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領が同日、FARCの声明を読み上げた。

 声明の中でFARCは、元大統領候補イングリッド・ベタンクール(Ingrid Betancourt)氏とともに選挙活動を行っていたクララ・ロハス(Clara Rojas)氏と拘束中に生まれたロハス氏の息子エマヌエル(Emmanuel)君、コンスエロ・ゴンザレス・デ・ペルドモ(Consuelo Gonzalez de Perdomo)元議員の3人の解放延期について、安全面の条件が整っていないことを理由に挙げた。

 チャベス大統領は「人質救出作戦は、継続中だ」とした上で、解放に向けた努力を続けていると述べた。

 また同大統領は、FARCが人質解放前に「現実的な停戦」を求めていることも明らかにした。(c)AFP