【12月16日 AFP】トルコは16日、イラク北部に潜伏するクルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)に対し、今月に入り少なくとも2度目となる空爆を行った。

 イラク北部のクルド人自治政府は「われわれの部隊の報告によると、本日早朝、トルコ空軍の戦闘機8機がカンディル(Qandil)山脈付近の複数の村を攻撃した」と発表した。

 トルコの首都アンカラ(Ankara)では軍がクルド人勢力を狙った空爆を実施したことを確認した。声明によると「カンディル山脈と、Zap、Hakurk、Avasinを攻撃した」という。攻撃は現地時間午前1時に開始し、全ての航空機が同4時15分に帰還した。空爆後も目標に砲撃を加え続けたという。

 アナトリア(Anatolia)通信は同国南東部ディヤルバクル(Diyarbakir)県の基地から夜間作戦装備の「多数のF16戦闘機」が出撃し、3時間後に帰還したと報じた。

 軍は、空爆はPKKを標的にしたもので、イラクのクルド人を狙ったものではないと強調した。

 一方、PKK側はウェブサイトで「PKK拠点に対し多数の戦闘機と大砲による攻撃があった」、空爆は8時間におよんだと主張。詳細については後ほど発表するとした。死傷者の数は明らかにしていない。またこれに先立ちこの1か月、米軍の航空機による偵察が行われていたと述べた。(c)AFP/Shwan Mohammed