【12月16日 AFP】長崎県佐世保(Sasebo)市のスポーツクラブで男が散弾銃を乱射し逃走していた事件で、警察の捜査本部は15日、発見した容疑者とみられる男の遺体を、無職馬込政義(Masayoshi Magome)容疑者(37)と断定した。遺体のそばには散弾銃があり、自殺したとみられている。

 馬込容疑者は軽乗用車のそばに横たわっていたが、その車からは散弾銃2丁と空気銃1丁、および迷彩服が発見された。

 同容疑者は銃弾10発を乱射し、スポーツクラブを一時的に占拠、その後現場から逃走していた。

 捜査本部は、市内の銃所有者リストを調べた結果、馬込容疑者が散弾銃3丁および空気銃1丁を登録してたことがわかり、同容疑者の行方を追っていた。

 この事件では、同スポーツクラブの水泳インストラクター、倉本舞衣(Mai Kuramoto)さん(25)と、漁業、藤本勇司(Yuji Fujimoto)さん(36)が死亡、子ども3人を含む6人がけがをしたが、馬込容疑者と藤本さんは、県内の同じ中学と高校に通っていた幼なじみで、親しい友人だったという。

 藤本さんの携帯電話に事件当日夕刻の馬込容疑者からの着信履歴が残っていたと報じられているが、捜査本部はコメントを控え、2人の間にトラブルがなかったか捜査しているとだけ明らかにした。

 また報道によれば、同容疑者はほかの同級生にも連絡し、当日スポーツクラブに来るよう誘っていたという。(c)AFP