【12月11日 AFP】(12月12日一部更新、写真追加)アルジェリアの首都アルジェ(Algiers)で11日、2件の爆発があった。病院関係者によれば、少なくとも62人が死亡、数十人が負傷した。負傷者は100人以上にのぼるとみる情報もある。

 爆発は、1件は現地の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を狙ったもので、もう1件は最高裁建物の付近で発生した。

 国連高官によれば、現地のアルジェリア人職員10人が犠牲となった。爆発時、犠牲者らはUNHCRおよび隣接する国連開発計画(United Nations Development ProgrammeUNDP)の事務所の中にいた。

 スイス、ジュネーブ(Geneva)のUNDP関係者によると、国連職員12人が行方不明となっているという。

 ゼルーニ(Yazid Zerhouni)内相は、2件のうち1件は自爆テロだとし、「かなりの犠牲者が出ている」と報道陣に語った。アルジェリアでは今年に入ってから自爆テロが相次いでいるが、その大部分が国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の犯行だ。

 治安当局の発表によれば、爆発発生時に最高裁の近くを通りがかった大学のスクールバスも被害に遭い、学生数人が死亡した。(c)AFP