【12月3日 AFP】アジア太平洋各国の代表が、水不足の解決や水関連の災害・疾病対策などを協議する「第1回アジア・太平洋水サミット(Asia-Pacific Water Summit)」が3日、大分県別府市で開幕した。

 国際非営利組織「アジア・太平洋水フォーラム(Asia-Pacific Water Forum)」が主催し、2日間の日程で行われる同サミットには、首脳レベルを含むアジア49か国・地域の代表が参加する。

 同サミット開催は、前年メキシコ市(Mexico City)で開かれた世界水フォーラム(World Water Summit)で提唱された。福田康夫(Yasuo Fukuda)首相も開会式に出席し、あいさつした。

 主催者によると洪水や津波などの水害による世界の死者の8割が、アジア太平洋地域に集中している。これまでの水関連の会議では水不足が焦点となっていたが、地球温暖化により過去数年で状況が変化した。気温上昇によってこの地域での洪水や台風の発生件数が増えているという。

 アジア・太平洋水サミットは今後2、3年ごとの開催を予定している。

 水害の原因としても指摘される地球温暖化への懸念が高まる中、同時期、インドネシアのバリ(Bali)島では国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)が開かれている。(c)AFP