【11月23日 AFP】(一部修正)21日にクロアチアに敗れサッカー欧州選手権2008(Euro 2008)予選敗退を喫し、イングランド代表を解任されたスティーヴ・マクラーレン(Steve McClaren)前監督は22日、記者会見を開き解任に関しては一切異論は無いと述べた。

 22日の朝にイングランドサッカー協会(Football AssociationFA)の最高責任者ブライアン・バーウィック(Brian Barwick)氏から電話で解任を告げられた1時間後、マクラーレン前監督は堂々とした姿で記者会見場に姿を見せた。

 会見でマクラーレン前監督は、「今日は私のキャリアで最も悲しい日となりました。18か月前にイングランド代表監督に就任した日は私の人生で最も誇らしい日であり、光栄なことでした。就任期間中はすべての瞬間を楽しんでやることができました。それだけに解任は残念ですが、FAの決定には納得しています。言い訳をするつもりはありません。我々はそれに値する試合をしました。選手のコンディションをはじめ怪我、不運、決定力など話そうと思えばいくらでもあるが、結局のところ12試合を戦い、予選敗退に終わってしまった。誰も批判するつもりはありません。私は最初から責任は私にあると言ってきました。クロアチア戦の結果は私にとって(監督として)生きるか死ぬかが懸かっていて、結果を残すことができなかったわけです。私は国民の期待を裏切ってしまい、応援してくれる人たちを心底悲しませてしまった。予選敗退には悔いが残る」と語った。


■奮戦したイングランド代表選手に関して

 「選手は厚い信頼を寄せてくれた。6年以上にわたり彼らと共に仕事をしてきて、彼らは誰かから何を言われようとも、批判を浴びせられようとも、楽しんで仕事をしてくれた。彼ら選手、スタッフとは今後も連絡を取り合うだろう。彼らは仕事を愛しイングランドのためにプレーしてくれた。今後数週間は間違いなく選手の欠点など終わりの無い議論が展開されることになるのだろう。選手は予選突破を願っていたが、残念ながら達成することができなかった。この責任は全員にあるが、一番の責任は私にある。私も他の皆と同じように一ファンなんだ。選手には予選突破という目標を達成して欲しかったが、敗退してしまい皆さんと同じように心底落胆している」と語たるマクラーレン前監督。


■マクラーレン氏の今後は

 マクラーレン前監督はイングランド代表で結果を残すことができなかったが、自身が優れた監督であると確信しており、直ぐにでも監督の仕事に復帰したい意向を示している。「18か月前よりも監督として成長していると確信している。この18か月で経験したことを通して、成長した。失敗はしたがそれを糧に前に進んでいくつもりだ。私が集中しなくてはいけないのはこの失望から立ち直り、乗り越えること。必ず立ち直り、次の挑戦を待つつもりだ。私はベンチで寝暮らすような人間ではない」と語った。(c)AFP