【11月21日 AFP】今月上旬、ブラジルのサンパウロ(Sao Paulo)州沖合で新たに国内最大級の油田が発見されたとの発表があったことについて、ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領は20日、首都ブラジリア(Brasilia)の大統領官邸で行った演説の中で、「神様はブラジル人に違いない」と喜びを語った。

 この発言は、同大統領の創作ではない。ブラジルには潤沢な天然資源があることから、昔から「神はブラジル人である」と言われていた。

 前週、英経済誌エコノミスト(The Economist)も「結局、神は本当にブラジル人かもしれない」と題した、油田発見の関連記事を掲載している。

 同国政府と国営石油会社ペトロブラス(Petrobras)は、2週間前、巨大油田が発見されたトゥピ(Tupi)油田での調査結果から、同社保有の推定埋蔵量が50%増加する見込みだと発表した。

 現在もトゥピ油田近隣での調査が続くなか、同社は、ブラジルには世界産油国トップテンの仲間入りを果たすだけの石油が埋蔵されている可能性もあるとの見方を示している。(c)AFP