【11月18日 AFP】ストックホルム(Stockholm)国立近代博物館(National Museum of Modern Art)は、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)が作成したとされる彫刻作品「ブリロ・ボックス(Brillo boxes)」のうち100点以上が、ウォーホルの死から3年後に作られた贋作であることを明らかにした。AFPは16日、同美術館による調査書を入手した。

 調査書によると、米国のブリロ(Brillo)社が販売した台所用スポンジ製品の入ったダンボール箱にインスパイアされたウォーホルが作成したとされる作品「ブリロ・ボックス」のうち105個は、1990年にサンクトペテルブルク(Saint Petersburg)の展覧会のために作成されたものだという。同美術館はそのうち6個を保有している。

 同美術館は、「1990年に作られたこれらの作品は、コピーもしくは展示会用の素材としてみなされるべきだ。これらの箱はアーティストに公認されていないため、ブリロ・ボックスの公式リストから外すべきだ」との見解を示した。

 調査では、ウォーホルの監督のもと作成された1968年のブリロ・ボックスと贋作が比較検証され、うち6個が1987年のウォーホルの死後に作成されたと断定された。(c)AFP