【11月13日 AFP】ベトナム南部カインホア(Khanh Hoa)省で、鉄砲水により国営ワニ養殖所の一部が損壊し、数百匹のワニが近くの川に流された。地元当局や住民が捕獲に当たっている。複数の報道機関が13日に報じた。

 国営メディアによるとワニが逃げ出したのは10日で、同所長は「鉄砲水が短期間に2度も発生し、レンガと鉄でできた養殖所の柵を全壊させた。中にはワニは約5000頭いた」としたが、逃げ出したワニの正確な頭数は分からないとした。これまで66頭を捕獲した。

 同牧場は生きたワニあるいはワニの死体を回収した人に賞金を与えている。森林管理員や職員数百人を動員してワニの回収作業に当たっている。

 ワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered Species)ベトナム支局は「自然災害でおりが壊れてワニが逃げたのは初めてだ。ワニ養殖所は自然災害による被害を避けるように設計されていなかった」と語った。

 ワニは食肉と皮をとるために養殖されていた。(c)AFP