【11月1日 AFP】アフガニスタン国軍および北大西洋条約機構(NATO)が指揮する国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)は、3日間にわたるイスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)との戦闘で、タリバン兵50人を殺害した。警察当局が31日、発表した。

 南部カンダハル(Kandahar)州の警察当局によると、戦闘はカンダハル郊外Arghandab地区の3つの村で発生し、これまでにタリバン兵50人が死亡、約50人が負傷、また負傷者2人を含む12人のタリバン兵が拘束されたという。ただし、当局はタリバン兵の遺体を回収していない。30日午後の時点では、タリバン兵の死亡者数は20人と発表されていた。

 さらに、アフガニスタン国軍とISAFは、民家を占拠したタリバン兵200人を包囲しているという。同州警察当局によると、「タリバン兵は民家を避難場所として利用しており、一般市民に被害を与えないよう慎重に作戦を展開している。数十世帯が既に安全な場所に避難している」と明らかにした。

 一方、タリバンのYousuf Ahmadi報道官は30日、タリバン兵がArghandab地区を掌握したと発表したが、アフガニスタン国軍およびISAFはこれを否定。

 ISAFは作戦を展開していることは明らかにしたが、死者数などの詳細についてはコメントを控えた。(c)AFP